2016年11月21日

置賜地区 公立置賜総合病院

公立置賜総合病院は、平成12年11月に長井、南陽、川西の公立3病院が再編し、置賜地区の中核病院として発足しました。またそれぞれの旧公立病院は、飯豊診療所を加えサテライト医療施設として置賜地区並びに近隣の医療を担っています。当院は国道113号線沿いの長井市と川西町に跨がり、南に吾妻・飯豊連峰、西に朝日連峰を見やり、風光明媚な田園地帯に建った病院です。発足してすでに16年、当時は電子カルテの導入やメディア媒体での画像記録などを本格的に採用した画期的な病院でした。またサテライト方式という真新しい診療体制も相まって全国いろんな地域からの視察団がいらっしゃいました。今日では、更に診療情報システムが充実し「OKI-net(置賜地域医療情報ネットワークシステム)」により地域診療機関からも当院の診療情報(検査結果、画像情報所見など)が参照可能となり、地域一体となった医療が現実のものとなっています。
(詳しくは、公立置賜総合病院のホームページをご覧下さい)

検体検査 (1).JPG

さて臨床検査部・輸血部は、旧公立3病院から集まった総勢28名の仲間でスタートしましたが、病院設計建設段階から、自分たち職場や検査環境を整えるため日夜議論を重ねる日々でした。今思うに手探りの状況の中、本当にみんなで我々が築いた臨床検査部・輸血部であったと感慨深く思います。苦労もありましたが得がたい経験で貴重な軌跡となりました。我々のトップで部門構築を纏め上げたのが初代技師長の鈴木ェ治氏です。それぞれの部門からの意見を徴集し、検体検査はワンフロワー化、搬送システム化、同一機器2台方式、生理検査は超音波機器4台により検査技師による検査の構築と画像のファイリング化、輸血部では血液型・交差試験などの自動化の取り組みなど(他にも様々)。何れを見ても、当時としては画期的な改革でした。検査オーダー及び結果参照システムとしてペーパーレスを謳った世間に先駆けた取り組みでした。統率する鈴木技師長のご苦労はいかばかりだったか計り知れません。
現在、臨床検査部・輸血部は、検査技師(臨時職員含み)30名、事務職員1名のスタッフで業務を行っており、一般的な検査業務の他に、採血業務、内視鏡補助業務も行っています。一階には、生理検査室、採血室、内視鏡室、3階には検体検査、細菌検査、病理検査、輸血部があります。若いスタッフの割合も増えて活気ある職場となっています。日常業務での迅速かつ正確なデータや付加価値をもった有意義な結果報告はもちろんのこと、疑問や興味ある結果については積極的な自己探求を心がけ、学会発表や報告に繋げています。日々進化する医療情勢に対応すべく部内でも症例検討会や研修会報告会を行い、一層臨床に結びつく臨床検査技師を目指し努力しています。また、ICT、NSTなど院内委員会での活動、患者サービスの取り組みにも積極的に参画し、WLBで働きやすい職場環境にも取り組んでいます。また相互理解や和を高めるため、部内の花見会、納涼会、忘年会、職場旅行(自由参加)も楽しく行っています。

検体検査 (2).JPG

まだ歴史の浅い当院ではありますが、この置賜に「置総あり」と言われる様、多岐にわたり研鑽に努めていきたいと思います。
posted by 山臨技職場訪問 at 17:14| 施設紹介